港区ビルの地下駐車場 誤って二酸化炭素を放出
先日、ビルメンとしては背筋が凍るような痛ましい事件が起きてしまいました。
【速報】東京・港区の地下駐車場 二酸化炭素を誤って噴霧 2人死亡1人重体(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース
詳しい情報は、調査後の続報を待つしかありませんが、本来であれば人命を火災から救う為の設備が人命を奪ってしまう…
現場に携わる人間として、今一度襟を正さなければならないと思う次第です。
二酸化炭素消火設備は、二酸化炭素による酸素濃度の希釈(窒息)と冷却作用で消火するもの。
メリットとしては、水系消火設備と違い、設備機器類には消火による影響が殆ど無いこと。
デメリットとしては、やはり人命に対して非常に大きな危険があることでしょう。
記事に「点検中の作業員が誤って消火設備を作動させてしまった」とあったので、放出を防止するような対策を講じていなかったのか、或いは間違った手順で進めてしまったのか…
本来なら音声警報装置による避難警告が流れるはずですが、自力で避難している方もいることから、避難が間に合わなかったのかも知れません。
ビルメンとして立会うことも多い、消火設備の点検。
作業当日の内容、工程について、業者と綿密に情報共有を図ることは勿論、マニュアル等を用いて誤操作等による消火剤の放出を防止する、相互確認は必須ですかね。
当たり前のことを、当たり前にやる。
業務に慣れてくると、これを遵守するのは本当に、難しいのですが…